我が家のもん太(次男)は自閉症と行動障害、激しい他害があり、毎日が格闘の連続です。そんな過酷な日々を送っていると、ふと「大変だった記憶しか残らないのではないか……」と不安になることがあります。
今回は、療育に直接関係するわけではないのですが、我が家で最近新しく始めてみた「ある取り組み」についてご紹介したいと思います。
それは、7,000円ほどで購入した小型カメラを使って、家の中の様子を「録画しっぱなし」にするという方法です。
これが、想像以上に支援者さんへの共有や、家族、そして私自身の「心の余白」作りに役立っているので、ぜひ皆さんにシェアさせていただければと思います。
きっかけ:言葉で伝えるのが難しい「家でのリアル」を支援者さんと共有するため
カメラを購入した理由は、「家の中での生活の様子を伝えるのは、なかなか難しいなぁ」と感じていたことがきっかけでした。それまで、支援会議の場や連絡帳などで「○○の状況で他害がありました」「家では物を並べたりして遊んでいますが、遊びが広がりません」などと伝えていましたが、なかなか「これだ!」というアドバイスを頂けていませんでした。そこで、学校の先生や事業所の支援者さんに「家での様子」を動画で撮影してもう少しリアルに伝え、より効果的なアドバイスをもらえるようにと、カメラを購入してみました。
はじめ、スマホで撮影できないかとも思ったのですが、もん太の他害が急に飛んでくるため、常にガードできる体勢にしておかないと危険なため、スマホでの撮影は諦めました。
そこで、1年半ほど前のセール時にAmazonで7,000円くらいの小型カメラを購入しました。画質もスペックもそれほど高くありません。
最初は首から紐でぶら下げて、もん太とお散歩に行く際に動画を撮ろうと考えていました。しかし、実際にやってみると以下のような壁にぶつかりました。
- その都度電源を入れて録画ボタンを押す操作が追いつかない
- もん太がパニックや他害を起こした際、首元を攻撃される危険がある(紐で首が締まる)
そのため、購入当初はそれなりに活用していましたが、最近、引っ張り出してきて部屋の中にカメラを設置して「とにかく取りっぱなしにしておく」という方法に切り替えました。後から必要な部分だけトリミング編集しています。
最近の活用:長男・ぽん太への「癒やし」と、大変な日々に埋もれがちな「可愛さ」を残すため
一度、挫折した撮影ですが、療育のためという目的もありましたが、我が家にとってすごく大切な「家族のメンタルケア」も目的に再開しました。
もん太は言葉を喋ることができませんが、機嫌が良いときに「にっ」とか「にゃー」といった、なんとも言えない可愛らしい声を出す癖があります。
普段、長男のぽん太は、もん太に遊んでいるところを邪魔されたり、リビングから追い出されたりと、かなりのストレスを抱えています。
ですが、妻がリビングでもん太が「にゃー」と声を上げている可愛いところを撮影し、その動画をぽん太に見せてあげたところ、
「すごく可愛い!力が抜けるわ〜」
と笑顔で言っていたのです。
日々の療育は本当に大変なことばかりで、放置しておくと「辛かった記憶」ばかりが蓄積してしまいます。ですが、ふとした瞬間に見せる「1%の可愛さ」や「面白さ」をホームビデオ的に残しておくことで、兄弟児にとっても家族にとっても、癒やしと心の支えになるんじゃないかと思って、撮影を再開しました。
動画の保存方法は「YouTubeの限定公開」をクラウド代わりに活用
撮影した動画はすぐに容量がいっぱいになってしまうのが悩みの種ですが、我が家ではYouTubeを活用しています。
自分用のチャンネルを作成し、動画をすべて「限定公開(または非公開)」に設定してアップロードするのです。
リンクを知っている自分や家族しか見られない状態にしておけば、YouTubeを「容量無制限のプライベートクラウド」として安全に使うことができます。
わざわざ高価な外付けハードディスクを買ったり、スマホの容量不足に悩まされたりすることもないので、とてもおすすめの保存方法です。また、リンクさえ送れば、妻や両親もオンラインで視聴することもできるので、ハードディスクなどのオフラインの保存方法よりも手軽に共有できる点もオススメです。
まとめ:文明の力を借りて「心の余白」を作っていこう
今回は、小型カメラの取りっぱなし録画で作る我が家の「完全非公開ホームビデオ」の取り組みについてお話ししました。
行動障害や他害があるお子さんを育てていると、スマホを向けて様子を撮影するなんて、至難の業ですよね。ましてや、正面を向いている写真や笑顔の写真を撮ることなんて、奇跡に近い確率でしか撮影できません。
だからこそ、安価な小型カメラなどの「文明の力」をうまく借りて、放置録画しておくのが一番楽で安全です。
後から見返したときに、「大変だったけど、こんな可愛い瞬間もあったな」「家族で乗り越えてきたな」と思える記録を残しておくことは、家族のメンタルを保つ「心の余白」に繋がります。
皆さんも毎日大変なことの連続だと思いますが、無理のない範囲で、ご家庭の思い出や記録を残す工夫を試してみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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