イライラから大爆笑!ホームビデオが教えてくれた自閉症育児の「1%の可愛さ」と夫婦の心のゆとり

体験談

我が家では、以前からお伝えしているとおり、自閉症を抱える次男のもん太の他害やこだわりに対応する日々が続いており、私自身、精神的にも身体的にもヘトヘトになることがよくあります。

そんな中、最近我が家で「家庭内の様子をホームビデオ感覚で撮影し、YouTubeの限定公開で残す」という新しい取り組みを始めてみました。

本来は支援者の方と家での様子を共有したり、将来のための成長記録にしたりする目的で始めたのですが、この動画を家族で見返してみたところ、思いがけない大爆笑と、夫婦の心の変化が生まれたんです。

今回は、日々の忙しさの中で忘れがちな「1%の可愛さ」を取り戻すきっかけになった我が家の動画記録エピソードと、そこから学んだ「足るを知る」心構えについてお話ししたいと思います。

我が家の日常を動画に残してみようと思った理由

我が家では朝の時間を活用して、もん太の日常の様子を撮影してみることにしました。

目的は大きく2つありました。

  • 支援者や専門家の方に、家でのリアルな様子や他害の出方などを共有するため
  • 将来「こんな時期もあったな」と振り返るためのホームビデオ(思い出記録)として残すため

Amazonで購入した小型カメラで6,000円程度のものでしたが、最大2時間程度録画できるので、撮りっぱなしスタイルで録画しています。というのも、もん太の場合、他害があったり、カメラを向けると嫌がることも多く、スマホ等を都度取り出して録画するのが困難だったので、撮りっぱなしスタイルにしています。

そして、録画した1時間〜1時間半ほどの動画を、朝活などの時間を使って私が編集し、YouTubeで自分や家族、関係者だけが見られるよう限定公開でアップロードするという試みです。

動きがない部分は8倍速処理をし、他害が出そうな瞬間や嬉しそうにしている瞬間は通常速度にするなど、少しだけ手を加えて出来上がった動画を、妻と長男のぽん太に見てもらうことにしました。

動画に映っていた「まさかの光景」と家族での大爆笑

動画が出来上がり、休日の夜に家族3人(私、妻、ぽん太)で画面を覗き込みました。

すると、そこには思いもよらない光景が映し出されていたのです。

その動画が撮影された日の朝、実は妻があまりグッスリ寝られなかったようで、リビングの床でずーっと横になって眠ったりウトウトしていました。その横で、もん太が隣でゴロゴロしたり、妻の顔にチュッチュする様子がバッチリ記録されていたのです(笑)

画面の中で気持ちよさそうに爆睡する妻の姿を見て、私と長男のぽん太、そして妻自身も「めちゃくちゃ寝てるじゃん!」と大爆笑になりました。

特に面白かったのが、小学4年生のぽん太の反応です。ぽん太は大好きなYouTuberのヒカキンさんのセリフを真似して、動画の中の妻に向かって、

「何時間寝るんや!」

とツッコミを入れてくれたのです。これには家族全員で腹を抱えて笑ってしまいました。

実は過去の私なら、日中に妻がずっと寝ている姿を見ると「自分も仕事で疲れているのに…」「いつまで寝るんだ…」と、イラッとして責めてしまったことがありました。実際、過去に2回ほど強めの口調で注意してしまったこともあります。

まあ、もん太の横にいても特にやりとりのある遊びがある訳でもなく、言葉での会話もありませんし、何より体温が高いので、もん太に触られたり、身体をくっつけられると眠くなるというのは分からなくもないです(笑)

しかし、こうして動画を通して客観的な映像として改めて見ると、不満ではなく笑顔のツッコミに変えることができたのです。

日々の忙しさで隠れていた「1%の可愛さ」の再発見

その日の夜、さらに印象的な出来事がありました。

夜9時半過ぎ、私が寝室へ向かった後、リビングから妻が一人でクスクスと笑っている声が聞こえてきたのです。翌朝、妻に「昨日の夜、何を見て笑っていたの?」と尋ねてみると、妻はこう教えてくれました。

妻が横になって寝ている間、もん太が妻の顔にチュッチュとキスをしてきたり、優しく顔を触って甘えてきたりする姿が愛おしくて、見返して、笑っていたようです。

自閉症や他害のある子育てをしていると、毎日の対応に必死で「しんどさ100%」になりがちです。イライラや疲労感で脳が満たされていると、子どもが見せてくれる一瞬の可愛い仕草や愛おしい表情を、親自身が見落としてしまったり、すぐに忘れてしまったりするんですよね。

美味しくご飯を食べたり動画を見たりする何気ない瞬間や、動画という客観的な記録によって、日々の忙しさに埋もれていた「1%の可愛さ」をしっかりと思い出すことができました。(しんどさ99%ですが…笑)

私自身も、最近はもん太に襲われた辛い記憶ばかりが残っていて、なかなか素直に「可愛いな」と思える瞬間が減っていたのですが、この動画を見た後、もん太が私の前に寝っ転がってきて「お腹に顔を埋めてよ」という顔でおねだりしてきたとき、愛おしいと感じることができました。

「足るを知る」心構えと、限られた家族の時間

私は日頃から「ミニマリスト」の思考を意識しているのですが、その中でとても良いなと思っていのが「足るを知る」という考えです。

これは、ざっくり言うと「今あるものに感謝し、満たされていることを知る」という考え方です。

療育や障がい児育児に向き合っていると、ついつい「もっと良い支援制度はないか」「将来の備えのために、あれもこれもしなきゃ」と、足りないものや未来の不安ばかりに目が向いてしまいがちです。

もちろん将来の備えや制度の活用も大切ですが、この瞬間、目の前にいる家族と一緒に過ごせていること、たまに甘えてきてくれる愛おしい瞬間があることに気づくと、

「自分は今、十分に満たされているのかもしれない」

と心がふっと軽くなる感覚があります。

特に長男のぽん太は小学4年生。お父さん、お父さんと無邪気に甘えてきてくれる時期なんて、きっとあと1年か2年くらいしか残されていません。

日々の忙しさに追われてイライラしたまま時間を過ごしてしまうのは、本当にもったいないと思います。残り少ない親子の時間を大切にし、今ある幸せをしっかり噛みしめていきたいと改めて感じました。

まとめ:のんびり思い出を残しましょう

今回は、我が家で始めたホームビデオ撮影と、そこから生まれた家族の笑顔や気づきについてお話ししました。

日々の療育や生活を100%完璧にこなすなんて、絶対に不可能です。

イライラしたり落ち込んだりしたときは、「あ、今自分は限界が近づいているサインだな」と受け止めて、少し肩の力を抜くことも大事です。

動画を撮って編集するのは少し手間がかかりますが、月1本くらいのペースで「我が家のリアルな日常」を短く切り取って残しておくだけでも、家族の絆を深める素敵な財産になります。

しんどいことや大変な波に揺られながらも、たまに見せてくれる子どもの「1%の可愛さ」を宝物にして、これからも一歩ずつのんびり進んでいきましょう(笑)。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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