今回は、自閉症を抱える我が家の息子・もん太が受けている「リハビリ(OT・ST)」のリアルな様子についてお話ししたいと思います。
皆さんは「リハビリ」と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか。 テレビなどでよく見るように、決められた課題に一生懸命取り組み、少しずつ機能が良くなっていく……そんな前向きな姿を想像されるかもしれません。
でも、我が家のもん太のリハビリは、そんな綺麗なイメージとは180度違う、まさに「戦場」のような状態なんです。
楽しみにはしているけれど…?リハビリ開始前の様子
実は、もん太自身はリハビリに行くことを嫌がっていません。
我が家では「視覚支援」を取り入れており、スケジュールボードにリハビリの絵カードを貼って予告しています。 もん太もそれを確認して、むしろ楽しみにしている様子で病院へ向かいます。
もん太は長い時間待てないですし、周囲の方に危害を及ぼす危険もあるため、リハビリの際は、私が少し早めに病院に到着して受付を済ませて、始まる時間を見計らって、妻がもん太を連れて合流するスタイルです。
この日、もん太はニコニコ笑顔で、先生と一緒にリハビリ室へ入っていきました。
スタートはとても順調で、椅子に座って先生とご挨拶をすることができました。
まあ、「挨拶」といっても、頭を5度ほどペコッと下げる簡単なものですが、もん太なりに「よろしくお願いします」を表現した素晴らしいスタートだったんです。
ところが、ここから事態は一変します。
課題は完全拒否!そして始まった他害と大荒れの室内
課題のカードすら片付けてしまうイライラ
先生は、今日の課題を順番に進めようと、ホワイトボードや絵カードを使って見せてくれました。
しかし、もん太は最初から全くやる気がありません。頭の中は「早くおもちゃを出して遊ばせろ!」という要求でいっぱいの様子。 先生が提示したカードすら「これはいらない!」とイライラしながら、自分で勝手に片付けてしまう始末でした。
こうして思い通りにならないストレスから、ついにもん太の他害が始まってしまいます。
病院だからと油断した他害対策の甘さ
先生や、必死で止めに入った妻や私に向かって、叩いたり引っ掻いたりと大暴れ。 特に今回は、もん太が力任せに私の手を握りしめ、手のひらに爪が深く食い込んで血がにじんでしまいました。
普段、手の甲はよく傷ができるのですが、手のひらは皮膚が厚いので、ここまでの傷跡をつけられたのは久しぶりでした、、、

いつもは他害対策として手袋を意識しているのですが、この日は「病院だし、手袋をしているのは衛生的にどうかな……」と遠慮してしまっていたのです。 長袖は着ていたものの、まさかここまで荒れるとは思わず、対策の甘さを痛感して猛省しました。(最近、他害対策を猛省してばかり、、、夏休み中の不安定、、、恐るべし、、、)
「先生、あっち行って!」知恵を絞った抵抗と、先生のプロの対応
さらに、最近のもん太には本当に困った癖があります。 それは、思い通りにならないと先生を部屋から追い出そうとすることです。
ドアの方を指差して「あー!」と声を上げながら、先生に「外に出ていって」とジェスチャーで強く要求するのです。
ここで、もし先生が部屋から出ていってしまうとどうなるでしょうか。 もん太の中に「嫌なことがあれば、要求すれば相手を思い通りに動かせる」という良くない成功体験が定着してしまいます。
しかし、そこはプロの先生です。 もん太の意図をしっかりと理解した上で、要求には流されず、部屋の中でぐっと耐えてくれました。 この粘り強い対応のおかげで、最後の方にはもん太も少しずつ落ち着きを取り戻すことができました。
カタチになっていなくても大丈夫。我が家がリハビリを続ける本当の意味
毎回このような状態なので、親としては「これはリハビリとして成立しているのだろうか……」「前進しているのかな……」と、頭を抱えてしまうことも正直あります。 他のお子さんたちがどのように取り組んでいるかは分かりませんが、リハビリの体を成していないという点では、我が家は全国でもトップクラスかもしれません。
それでも、リハビリの先生と定期的にお話しする時間には、とても大きな価値があります。
今回のリハビリ中も、先生からこんなお話をいただきました。
- パパやママ、先生の言っている言葉はしっかり通じている
- 「この場所ではこういう遊びをしたい」というこだわりがあり、場所によって行動を切り替えられている
これは機能訓練という面だけを見れば「こだわり」や「わがまま」に見えるかもしれません。 しかし、状況を理解して自分なりに切り替えようとしている、大切な成長の証でもある、、、と言えるかも。
また、私たち親にとっても、今リアルタイムで困っている家庭での他害や行動についてプロに直接相談し、解決のヒントをもらえる貴重な時間になっています。
焦らず、完璧を求めず、我が家のペースで
リハビリと聞くと、つい「これができるようにならなきゃ」「課題をクリアしなきゃ」と、完璧な成果を求めてしまいがちです。
でも、発達がゆっくりな子どもたちとの暮らしにおいて、形にこだわりすぎるのは親も子も疲れてしまいますよね。
これからも、「これができたら嬉しいな、できなくても仕方ないか」くらいの、ゆるやかで適度な距離感でお付き合いしていくのが、我が家にはちょうどいいのかなと感じています。
同じように日々の療育や他害、リハビリに頭を悩ませているパパやママの皆さん。 完璧にできなくても大丈夫です。 焦らずに、我が子と向き合いながら、今日できるスモールステップを一緒に進めていきましょう。
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